中身が決まってきた中で、本文の用紙をどうするか、という点にぶつかっています。
用紙を選ぶにあたって、みっつの過程をふみました。
- 紙見本を請求
- 紙見本の中から好きな用紙をピックアップ
- 好きな本と比較して手触りを比較してみる
それぞれは以下のような感じ
1.紙見本請求
おもに四つの会社の紙見本を取り寄せました。
・宅配紙販売 (画像 右)
・日本製紙株式会社 見本帳 【S2212】 (左上)
・王子エフテックス 見本帳 【S2180】 (左下)

(もう一社あったのですが、忘れてしまった・・・)
この中でテスト用として実物大のA4のテストペーパーを同封してくれたのは、宅配紙販売 (画像 右)さんだけでした。(おそらく10~15種類程度)
2.紙見本の中から好きな用紙をピックアップ
上の紙見本をめくりながら、好きな紙を選ぶ。
低価格であることやテスト用紙のおかげで検討しやすかった宅配紙販売さんの書籍用紙(90kg)もしくはシフォンクリーム(厚さ要検討)、手触りや色あいから日本製紙株式会社 見本帳 【S2212】のオペラクリームマックスのおもに三つが候補になりました。
選ぶ前は、書籍用紙ってこんなに黄色いんだ!とびっくりしながらもコピー用紙のような白さだと目が疲れてしまうかも、、、とおもったりして選んでいました。
3.好きな本と比較して手触りを比較してみる
ただやっぱりたくさん束ねられたときの紙がどうなるか知りたい・・・!
ということで、好きな本たちを広げて手触りを確認しまくる。
その中でも特に参考にしたのは以下みっつの詩集。
「落ちこぼれ―茨木のり子詩集」 茨木のり子


何度も何度も繰り返し読んだ詩集。
紙はすこしざらっとしていて厚め。
字体とともに、素朴な感じがして好きです。

この本の受ける雰囲気を目指しながら、つくっているような詩集。
「花と空と祈り―八木重吉詩稿 」 八木重吉

薄めの紙で、落ちこぼれよりもさらっとしている感じ。
繊細さや儚い中での強さを感じる。

うしろが透けているのもなんだか好ましくさえ思える
「ゼロになるからだ」 覚 和歌子


三つの中では一番つるりとしている
でもてかてかした感じではなくて手になじむ
紙の厚さは三つの中では中間くらい

すっきりしている、という言い方が正しいのかわからないけれど、
フラットな、情感的過ぎず冷たすぎない
平温な体温のある詩集でこれも、また好き
上のみっつを踏まえて
紙の質や厚さは、「落ちこぼれ」と「ゼロになるからだ」の間くらい
(ざっくりしててごめんなさい)が理想かなあとおもったり。
そんなこんなを踏まえると、日本製紙「オペラクリームマックス」が一番かも。
でも問題は少しお高いこと、家の印刷機で印刷できるのか、という懸念。
んんん そうなると次点は宅配紙販売さんの書籍用紙かなあ
すこしつるりとしすぎているので、もうちょっとざらっとしていると嬉しいのだけれど。

↑上から順番に、コピー用紙、宅配紙販売「書籍用紙」、宅配紙販売「シフォンクリーム」
やっぱりコピー用紙とは全然印象が違う。
値段の相談しつつ、最終決定をしていこうとおもいます。
次は製本について書きます~